新たな活動としてご報告した雨ものの“雨花”。
スピードが第一の現代に於いて、準備期間には・・・
なんと2年以上も要し、やっとカタチに出来ました。
多くの方々からのお力添えがあるからこそのこと。
本当にありがとうございます。
まず、主要となるテキスタイル。
雨花は、現代だからこその“織物”の技術を大切にしています。
織物で表現するということは・・・とても時間がかかります。
しかしながら、あえてこの傘地の原点でもある織物に対して
興味を抱き、向き合い、学び、突き詰めながら
1つ1つの事柄に於いて大切に取り組んできています。
素材の背景には、山梨の伝統的な甲斐絹の技術を現代へと繋ぎ、
進化させているそんな日本ならではの技術を持った人たちの力を
借りることで雨花は1つのカタチとしています。

糸と糸の織りなす技術が裏付ける色と柄の表現。
技術に加える現代の感覚としての色と柄の表現。
それらを良き塩梅で融合し、カタチづくる為に
どれだけ時間がかかっても、幾度となく現地へ脚を運び、
技術の方々と考えを共有し、漸く・・・漸くこうして
1つの製品へと繋げることができている訳です。
長いこと服つくり、モノつくりを生業としてきておりますが、
ここまで時間がかかることは・・・なかなか 苦笑
時間をかければ良いモノが出来るというつもりもありません。
しかし、手にしてくれた人の生活に寄り添いながら、
お付き合いしてもらえる“良いもの”がつくれたと思います。
どうぞ宜しくお願い致します。